フリップ・フラップ絵本と言ってすぐわかるでしょうか?英語圏だとこの名称でわりと浸透していると思うのですが、日本だとあまり呼び方がまとまっていない気もします。
上下や左右でバラバラに切れていて、それぞれのページをめくることで自分の好きな組み合わせを楽しめる絵本のことです。
渡邉良重さん、高山なおみさんの「UN DEUX」のような絵本、と言うのが一番わかり易いでしょうか。
今日入荷しましたこちらの絵本、EVA JOHANNA RUBINによる「FLIP-FLAP THEATRE」もそんな絵本です。
まずページをめくると1ページ目は劇場の舞台が描かれ、ページは観音開きになっています。その両開きのページを開くとそこには不思議な大きな動物が現れてきます。サーカスの演し物のように舞台には派手に彩られた動物と芸人たちが現れているのです。
その動物のページは四つに分かれていて別々にめくることが出来るようになっています。その四つのパートをそれぞれめくっていくと、その動物の姿がどんどんと変化していく仕掛けになっているんです。
足の本数や形が変わったり、尻尾と顔が逆になったり、両方頭になったり、尻尾になったり、摩訶不思議な動物の姿が現れてくるのです。
ドイツのイラストレーター/画家のEVA JOHANNA RUBINによる可愛らしくも少しだけ不気味さのある絵、そしてこの奇妙な動物に変化していく感覚は、例えばマックス・ワルター・スワンベルク、ヤン・シュヴァンクマイエル、また日本の作家さんで言うとヒグチユウコさんなどに近い魅力を持ったものに感じられます。
洋書絵本ですけれど文字はありませんし、小さいお子さんから大人まで楽しめる絵本だと思います。
当店在庫はこちらです。
「FLIP-FLAP THEATRE」EVA JOHANNA RUBIN
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