「コドモノクニ名作選」

まとまった数のクリスマス絵本の更新は昨日したもので最後だったのですが、今日以降も入ってきたものに関しては随時更新していきますので、覗いて頂けると嬉しいです。

今日は読み物を中心に更新したのですが、絵本系では「コドモノクニ名作選」が四冊入ってきました。

「コドモノクニ」は大正から昭和初期に刊行されていた児童雑誌で、この時期に活躍した多くの童画家たちが絵を描き、雑誌全体のそのデザイン性の高さからも今でもコレクターが存在する雑誌なのですが、この「コドモノクニ名作選」は2011年に名作選として復刻されたものです。

箱入でどの巻も300ページ近くあるボリュームで、大正から昭和にかけての多くの童画家たち、例えば武井武雄、初山滋、村山知義、岡本帰一などなどの作品をたっぷりと見ることが出来ます。

この中の「コドモノクニ名作選のVol.5 冬」では、1922年12月号の裏表紙として岡本帰一が描いたクリスマスツリーの絵を見ることも出来ます(写真のものです)。この当時「クリスマスツリー」がどのくらい浸透していたのか、私の浅い知識では分からないのですが、今から百年ほど前の日本の子どもたちにもクリスマスは特別なものだったのかな、と想像すると、何だか遠い昔のことも、近いものに感じられるので不思議ですね。

この「コドモノクニ名作選のVol.5 冬」では1931年12月号には鈴木信太郎が描いた、トナカイが引っ張るそりに乗るサンタクロースの絵も見れ、またこの号の特典として武井武雄デザインの「イロハカルタ」も付いています。

クリスマス、お正月を控えたこの時期にはお薦めの一冊です。

当店在庫はこちらです。

コドモノクニ名作選 冬 Vol.5

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