今週末はいよいよイースター、という事でオンラインストアにもイースター絵本をまとめて更新しております。
中には先日オンラインストアに更新後すぐに売れてしまったフライホルトの「Hasenbush」(うさぎのはる)の1960年/インゼル文庫版がなんと再入荷しています!
前回のものも商品状態は比較的良かったのですが、今回のものはコレクターの方にも納得頂けるような、かなり状態の良いものです。(ここまで良いものはなかなか入ってこないと思います)
またこの本の2019年復刻版「Osterbuch」(タイトル表記が異なりますが同じ絵本です)も一緒に更新をしております。当店では2007年の復刻版は良く入ってくるのですが、この2019年版は初めての入荷です。
2019年版は判型が一番大きいですね。
中の印刷はどれも色味が異なっていて、好みもあると思いますが、自分はやはりインゼル文庫版が好きです。印刷っぽくないアナログな手触りがあって、本当に良いです…。正直、商品として出すのかなり悩みました..。
インゼル文庫のパターンの装丁、判型の可愛らしさ、経年のヤケ、紙の風合い、どれもが古本としてのモノの魅力にあふれています。
最後に、数年前に当店でフライホルトのこの絵本を紹介した際の記事を少し記載させて頂きますね。
20世紀初頭に活躍したドイツの画家、絵本作家のK.F.E. von Freyhold(フライホルト)の絵本です。
オリジナル版は美しい石版画で刷られた美しい絵本で、あの詩人のリルケにも愛された画家です。
堀内誠一さんはフライホルトの作品を「マチスのような色で現代美術を絵本に取り入れた」と紹介もしています。
1908年のフライホルトの「Osterbuch(HASENBUCH)」によって、(当時の)現代美術の潮流を汲んだ、大胆な配色の実験、形の簡略化が美しい一冊の絵本として結実し、子どものための本の新しい表現を切り開いたのでした。
美しい春の光の中で、イースターバニーや子どもたちが、新しい自然の命を喜ぶ様が描かれており、読者に幸福な気分を味あわせてくれます。
アンドレ・エレ、フランソワーズ、遠く日本では西巻茅子さんなど、他にも数多くの絵本作家たちの、源流のひとつであるこのフライホルトの作品。
どうぞオンラインストアでも御覧ください。
当店のフライホルトの絵本はこちらです。
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