「KREDKA KOLEGI EDKA」Maria Kownacka Maria Orlowska Gabrys

今日は冷たい雨の日でした。

蔵前のお店の工事は少し遅れているので、OPENは少し後ろにずれそうです。

クリスマスまでには開けられると良いな、と思っているのですが年内はもしかしたら微妙かもしれません…。

今日は紹介したい絵本はポーランドの絵本です。

これも昨年買い付けてきた一冊ですね。

「KREDKA KOLEGI EDKA」Maria Kownacka Maria Orlowska Gabrys

ポーランドの絵本はペーパーバックの絵本がすごく多いのですが(恐らくロシアの影響だと思います)、これもペーパーバックの絵本です。発行は1960年。

色がとても鮮やかに出ていて、当時の印刷技術の高さも窺えます。

何よりイラストを手掛けているMaria Orlowska Gabrysが素晴らしいです。

チェコ絵本が好きな方には、アドルフ・ザーブランスキーを思わせるのではないでしょうか。

流れるような線と、可愛らしい造形。タッチ、色彩も含めて、絵の中に爽やかな風が吹いているのを感じるようです。

本当に印刷が良くて、パステルで描いたと思われる部分は印刷ではなく直に描いているのではないかと思わせるほどです。

パステル画の印刷は元々そう感じやすいのですが、この絵本は特にそうですね。

まだ翻訳してちゃんと読めていないのですが、どうやら子どもたちが絵を描いて、その絵が物語になっていくお話のようです。

(子どもが描いた絵のページがパステル画になっています)

このお話に、この絵/印刷という、見事に内容とその表現方法が一致した造りになっているはすごいですね。

印刷ではなく、まるでそこに描かれたようなパステルの絵が、お話の中では子どもたちによって描かれた絵で、それが動いていく…。

現実と想像が一体になって混ざりあい、一冊の絵本になった素晴らしい絵本です。

ぜひオンラインストアの方でも御覧ください。


KREDKA KOLEGI EDKA」Maria Kownacka Maria Orlowska Gabrys


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Frobergue(フローベルグ)は2020年12月を目処に横浜から東京/蔵前に移転をいたします。 フローベルグは厳選した本のみを扱う古書店です。 1800年代の世界でも当店でしか見ることが出来ないような本から、2000年以降の最近刊行された本まで、文学、詩、芸術/アート、そしてヨーロッパ各国で当店が直接買い付けてきた洋書絵本など、様々なジャンルを扱っております。 また、サイトやinstagramでは日々、その本の魅力がより分かるようにと絵本の紹介もしております。 店頭/オンラインでの販売の他に、イベント出店(東京都庭園美術館、阪急メンズ東京、恵文社一乗寺店、天王洲ハーバーマーケットetc.)カフェ、ギャラリーのブックセレクトなど多様に活動しております。 送料は6000円以上のお買い上げで無料です。 6000円以下でも、本に関しましてはお買い上げ点数に関わらず送料は350円均一となっております。 お支払い方法は クレジットカード/コンビニ決済/銀行振込(ゆうちょ銀行/三菱東京UFJ銀行)が選択可能です。 当店のホームページも御覧ください。 https://frobergue.storeinfo.jp/ 当店では本の買い取りもしております。買い取りご案内専用ページもありますのでこちらもご覧下さい。 http://frobergue.jimdo.com/

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