今日は冷たい雨の日でした。
蔵前のお店の工事は少し遅れているので、OPENは少し後ろにずれそうです。
クリスマスまでには開けられると良いな、と思っているのですが年内はもしかしたら微妙かもしれません…。
今日は紹介したい絵本はポーランドの絵本です。
これも昨年買い付けてきた一冊ですね。
「KREDKA KOLEGI EDKA」Maria Kownacka Maria Orlowska Gabrys
ポーランドの絵本はペーパーバックの絵本がすごく多いのですが(恐らくロシアの影響だと思います)、これもペーパーバックの絵本です。発行は1960年。
色がとても鮮やかに出ていて、当時の印刷技術の高さも窺えます。
何よりイラストを手掛けているMaria Orlowska Gabrysが素晴らしいです。
チェコ絵本が好きな方には、アドルフ・ザーブランスキーを思わせるのではないでしょうか。
流れるような線と、可愛らしい造形。タッチ、色彩も含めて、絵の中に爽やかな風が吹いているのを感じるようです。
本当に印刷が良くて、パステルで描いたと思われる部分は印刷ではなく直に描いているのではないかと思わせるほどです。
パステル画の印刷は元々そう感じやすいのですが、この絵本は特にそうですね。
まだ翻訳してちゃんと読めていないのですが、どうやら子どもたちが絵を描いて、その絵が物語になっていくお話のようです。
(子どもが描いた絵のページがパステル画になっています)
このお話に、この絵/印刷という、見事に内容とその表現方法が一致した造りになっているはすごいですね。
印刷ではなく、まるでそこに描かれたようなパステルの絵が、お話の中では子どもたちによって描かれた絵で、それが動いていく…。
現実と想像が一体になって混ざりあい、一冊の絵本になった素晴らしい絵本です。
ぜひオンラインストアの方でも御覧ください。
「KREDKA KOLEGI EDKA」Maria Kownacka Maria Orlowska Gabrys
0コメント