こちらの絵本「あら どこだ」は、動物たちの姿、虫たち、花や植物を、神沢利子さんによる、子どもたちが親しみやすいシンプルな表現ながらも、それでいて豊かな視点を持つ詩、そして長新太さんの柔らかで、可笑しみを持った絵によって描かれた絵本です。
長新太さんの絵に詩が付いているという組み合わせは個人的にはとても好きなのですが、中でもこの神沢利子さんとの絵本は読む度に優しい気持ちになれます。
野原がつけた
きいろい ボタン
たんぽぽさん
たんぽぽさん
ちょうちょがやすむ
かわいい おいす
たんぽぽさん
たんぽぽさん
切り詰められ、単純化されながらも、深い魅力を感じるこの二人の創作を読むにつけ、詩人の長田弘さんが「記憶のつくり方」で書かれていた「一人の日々を深くするものがあるなら、それは、どれだけ少ない言葉でやっていけるかで、どれだけ多くの言葉でではない」という言葉を体現するかのような創作だと感じます。
長新太さんはもしかしたら当店の在庫の中でいつも一番在庫のある作家さんかもしれません。色々とありますので、オンラインストアでも是非御覧ください。
「あら どこだ」神沢利子 詩 長新太 絵
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