ジビュレ・フォン・オルファースの「ねっこぼっこ」が4種類、ドイツ語原書版、英語版2種、そして日本語版が入荷しましたので、ご紹介いたします。
ねっこぼっこ、それは冬の間は地面に眠り、春が来ると目覚め、夏、秋と大地を駆けまわる生命の妖精のようなもののようです。
そのねっこぼっこたちが自然の移り変わる四季とともに花や虫たちと遊びまわります。
オルファースの可愛らしくも美しい絵で自然、四季の喜びを充分に感じる事ができる美しい絵本です。
こちらの絵本は日本でも2種類が現在流通しておりますし(「ねっこぼっこ」「根っこのこどもたち目をさます」)英語版でも数種類存在しているようです。
装画も違いますし、テキストも違います。
日本語版の2種でもよく指摘されておりますが、翻訳というよりももっと大きなテキストの改変が行われていて、原作に近い詩のようなものと(「ねっこぼっこ」)、もうすこしわかりやすく説明的にされた版(「根っこのこどもたち目をさます」)があり、これは英語版でも同じです。(英語版のこの度入荷した2種では1978年版が原作に近く、2011年版が後者のような感じです)
どちらが良いというよりも、翻訳が数種類存在するのは良いことに思えますね。読み比べることが出来て、興味深くも感じます。
同時に数種類のものを見られる機会はあまり無いかと思います。表紙の絵は違いますし、サイズも異なりますので、この中空是非お気に入りのものを一冊選んでみては如何でしょうか。
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