本日も続けてチェコの絵本を紹介させて下さい。
こちらの絵本はJIRI TRNKA(イジー・トルンカ)の「ZLATY VEK」という絵本です。ヴィーチェスラフ・ネズヴァルの詩にトルンカがイラストを添えた絵本で、全てのページでトルンカの絵を見ることが出来ます。
イジー・トルンカ(1912〜1969)については以前も紹介したことがありますが、彼はチェコの絵本作家であり、彫刻家、作家、人形、衣装デザイナーとアニメーション映画のディレクター、チェコのアニメーション映画の創始者の一人でした。
アニメーションの分野では1946年のカンヌ映画祭ではウォルト・ディズニーをおさえて大賞を受賞する一方で、絵本の分野においては1968年には国際アンデルセン賞も受賞しております。
柔らかな線と色彩で描かれるトルンカの絵には、不思議な懐かしさを感じます。
詩人の長田弘さんがアーディゾーニについて「懐かしさの巨匠だった」と言う表現をされていますが、トルンカも負けず劣らず、その絵本からは、得も言われる懐かしさ、遠い子供の頃の夢を見ているような、そんな感覚が沸き起こってきます。
当店在庫商品は、カバー無しではありますが1957年の初版で、色鮮やかな印刷を充分に見ることが出来ます。小さめの判型も可愛らしいですね。
トルンカの絵本の中でもお薦めの一冊です。
「ZLATY VEK」JIRI TRNKA
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