「SIPKOVA RUZENKA」Mirko Hanak

こちらは昨日upしましたチェコ絵本の中の、ミルコ・ハナークの絵本「SIPKOVA RUZENKA」です。

ミルコ・ハナーク(1921-1971)はチェコの画家、イラストレーターで、多くのチェコに由来する野生動物を描きました。50年の生涯で150点以上もの絵本を残し、中国の水墨画からの影響も多く見られるその流れるような筆致と美しい色彩の調和はこの作家唯一のものと言っても良いのではないでしょうか。

この絵本は西洋の童話集にハナークがイラストを手掛けた絵本になっています。タイトルの「SIPKOVA RUZENKA(眠れる森の美女)」をはじめに、長靴をはいた猫、シンデレラ、白雪姫、赤ずきん、美女と野獣などなど22編の有名な童話が掲載されています。

どのお話も馴染みのあるお話だと思いますので、読めなくとも絵を見ればすぐにどのお話かピンとくると思います。

それにしてもハナークの絵が素晴らしいのです。載せた写真は白雪姫の一葉ですが、息を呑むほどの美しさです。

ハナークの絵で色々な童話を見てみると、その童話の幻想的/耽美的な側面が増し、例えば残酷でユーモラスな側面が多くある「赤ずきん」でさえ不思議な色気に満ちた作品に思えてしまうほどです。

チェコの絵本作家の中でも当店としては特にお薦めの作家さんですので、是非オンラインストアで見て頂ければと思います。

こちらの絵本以外もハナークの絵本はどの作品も素晴らしいです。


SIPKOVA RUZENKA」Mirko Hanak

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