「Meister des graphischen Sinnbilds」Celestino Piatti以前にも書いたことがある気がするのですが、ペーパーバックの作品集って何だか好きなんですよね。持ち運べるアートブック。外で見るための、いつも手許に置いておくための、絵の本。チェレスチーノ・ピヤッチは、ドイツのイラストレーター/デザイナーです。日本語では絵本「しあわせなふくろう」が翻訳されていますね。絵本も幾つか描いていますが、その仕事の多くは広告デザインなどのグラフィックデザイナーとしての仕事でした。こちらの本「Meister des graphischen Sinnbilds」ではその「しあわせなふくろう」などの絵本の仕事に加え、ポスターなどの仕事、そして自身が専属デザイナーを務めていたdtvの装丁の仕事など、色々と見る事ができます...13Oct2020news日々の絵本
「Mool」「Kuckuck, kuckuck ruft’s aus dem Wald」Klaus Winter Helmut Bischoff詩のような絵を描く絵本作家。そう思える作家は何人かいますけれど、この二人もその絵本作品から詩を感じる作家です。Klaus WinterとHelmut Bischoff。この二人はドイツ、オッフェンバッハ・アム・マインで活動した画家/イラストレーターで、ともに50年代から広告の仕事、子どものための絵本作品などを一緒に制作しました。最近入ってきたのはともにペーパーバックの絵本で、「Mool」というモグラが主人公の絵本と「Kuckuck, kuckuck ruft’s aus dem Wald」というカッコウが主人公の絵本の二冊です。木版画に鮮やかな色の面が重ねられた、素朴ながらも洗練した印象を感じる美しい絵を見る事ができます。このセンス...12Oct2020news日々の絵本
10月12日新入荷商品本日の新入荷商品更新致しました。本日はモンヴェルの1920年頃の刷の絵本(リトグラフ刷)や、フリッツ・バウムガルテン、センダック、「THE BOOK CAPBOARD」という6冊のイギリスの1800年代の名作絵本の豆本(ペーパーバック)がセットになったちょっと変わった絵本から、日本語のものではボブ・ギル(訳者サイン入り)、モンヴェルのジャンヌ・ダルクほか、カール・ラーションやウィリアム・モリスの本なども更新しております。モンヴェルの本は100年ほど前の本ながら、状態は良いですね。ボブ・ギルの絵本も洋書、原書版の絵本と一緒にぜひご覧下さい。12Oct2020news日々の絵本
西淑2021年カレンダー予約受付開始しましたイラストレーター西淑さんの2021年のカレンダーのご予約を、本日から受付開始しております。今回のカレンダーも、静謐かつ、豊かな詩情あふれる西さんのイラストレーションを存分に楽しめる、薄い画集のような、素敵なカレンダーです。昨年は当店は少部数のみの仕入れだったためにすぐに完売してしまったのですが、今回は余裕を持ってまとまった数をお願いしました。…ですが本日昼過ぎに予約ページを作成後、HPやSNSでの告知をする前から既に多くのご予約を頂いており…、今回もすぐに完売してしまうかもしれません…。扱うお店も限られており、限定生産のため売り切れ後は追加は出来ないと思いますので、気になる方はどうぞお早めのご予約をお薦め致します。まだ商品は未着です...05Oct2020news日々の絵本
「CARTER IS A PAINTER’S CAT」Carolyn Sloan Fritz Wegner「CARTER IS A PAINTER’S CAT」Carolyn SloanとFritz Wegnerによる、猫が主人公の絵本です。猫を描く画家と、その画家に描かれた猫の、不思議で楽しい一週間と、少しの冒険のお話。ピンク色が眩しい表紙の絵に目を惹かれますが、中も勿論良いですよ。全体を通して深みがありつつも鮮やかな色彩が素晴らしいのですが、細かな装飾や文様などの描き込みも楽しいです。エロール・ル・カインなどと似た感触をもった画家と言えるかもしれません。1971年(初版)のイギリスの絵本ですね。こちらは少し前にお客様より買い取りをさせて頂いた本です。当店は移転を控えておりますが、変わらずに本の買い取りは受け付けておりますので、蔵書の...01Oct2020news日々の絵本
「どうぶつたちのおかいもの」「コロコロどんどん」「のぼっていったら」太田大八子どもの頃に読んだ絵本は、普段思い出さなくて忘れてしまっているようでも、胸の底に沈んだまま残っていて、だから何十年も月日が経った後にまた同じ絵本に触れることがあると、絵本は底の方からふわふわと浮かび上がってきて、不思議な幸福な気持ちにしてくれます。自分は、堀内誠一さんや太田大八さんの絵本でそういう体験をしたことが何度もあります。最近も、太田大八さんの絵本「どうぶつたちのおかいもの」が入荷した際にパラパラと見ていると、あれ、この絵の感触、知っているような気がする、あれれ、この絵本は読んだことあるぞ、となっておりました。太田大八さんの絵本は良いですよね。色が好きです。色彩がありますよね。「どうぶつたちのおかいもの」なんて、まるでボナール...29Sep2020news日々の絵本
「こうえんのいちにち」シャーロット・ゾロトウ H・A・レイ賑やかな街から少し入ったところに、緑に囲まれた広々とした空間があって、少しだけ時間がゆっくり流れているように感じられて、自然と足取りが緩やかになる。私が大きな公園を思い出すときには、なぜか海外の記憶が多いのですが、日本で馴染みがあるのは代々木公園、砧公園、横浜の山下公園などでしょうか。あまり日常と結び付く場所にないせいか、海外へ買い付けへ行ったときにひと休みに立ち寄るシティパークの方が、記憶にしっかり残っているのかもしれません。とは言え、立ち寄るのはほんの短い時間です。そして自分は少しベンチに座ってパンを食べたりする程度。あの広い公園の中では、私の知らないところで、色んな目的で訪れた人たちが、それぞれにそれぞれの時間を過ごしていたは...24Sep2020news日々の絵本
「ねられんねられんかぼちゃのこ」やぎゅうげんいちろう小さなお子様がいらっしゃる皆さま!福音館書店の今月の新刊「ねられんねられんかぼちゃのこ」(やぎゅうげんいちろう)はもう買ったでしょうか?これは、良い本ですよ!最近娘が柳生弦一郎さんの絵本が気になっているようだったので(「たまごのあかちゃん」や「あたまのなか」がとくに気に入っていました)、新刊を楽しみにしていて、発売してすぐに買って一緒に読んだのですが、娘も自分も、とても気に入っております。柳生さんの力の抜けた絵も、その語り口も展開も楽しくて、わあ、いま良い絵本読んでいるなあと言う感覚が確実に感じられて、読みきかせている大人も嬉しくなってしまいます。語り口が、本当に良いんですよね。読んであげる子どもの年齢としては、あかちゃん絵本の次の...22Sep2020news日々の絵本
9月22日新入荷商品本日の新入荷商品更新致しました。本日はイブ・スパング・オルセン、バーナデット・ワッツ、ブライアン・ワイルドスミス(ポップアップブック!)などの洋書絵本、日本語の絵本では中谷千代子さん、堀内誠一さんやカルヴィーノ×牧野鈴子さんの「イタリアのむかし話」なども入っています。先日出たばかりの新刊絵本「梨の子ペリーナ」(カルヴィーノ×酒井駒子)とご一緒にどうぞ。また、ヴィクトリア&アルバート美術館のドールハウスの本なども更新しております。どうぞご覧下さい。22Sep2020news日々の絵本
「Der schone schein/Eine reise durch seine Welt des Helme Heine」こちらはドイツの人気絵本作家、ヘルメ・ハイネの作品集「Der schone schein/Eine reise durch seine Welt des Helme Heine」です。ヘルメ・ハイネは日本でも多くの絵本が翻訳刊行されておりますが、日本の多くの絵本ファンが考えているよりもきっと、本国ドイツでは大変人気のある絵本作家でなんです。ドイツでは恐らく、20世紀後半〜現在にかけての間では一番成功している絵本作家と言っても過言ではないかと思います。作品数も非常に多く、国際的な賞の受賞歴も多いです。またその作品の累計発行部数も世界で2500万部を超えているそうです。(ドイツの書籍業界の専門誌『buchreport』2011年3月24...19Sep2020news日々の絵本
「WHO KILLED COCK ROBIN?」Maureen Roffey以前、マザー・グースの唄のひとつ「Tinker Tailor Soldier Sailor」をご紹介させていただいたモーリン・ロフィー(マウリーン・ロフィー)の、可愛い絵本が入荷しました。タイトルは「WHO KILLED COCK ROBIN?」、こちらも有名なマザー・グースの一篇ですね。日本では「こまどりのお葬式」と訳されることが多いでしょうか。マザー・グースの中では長めの14の詩で構成された唄で、こまどりの死から葬送までを様々な鳥たち(何故か昆虫や魚たちにも)によって執り行われる内容です。この絵本ではそのまますべての歌が収録されています。コロンとしたフォルムに大胆な配色が楽しいモーリン・ロフィーのイラストは、各ページにあっさりと...18Sep2020news日々の絵本
「Etwas von den Wurzelkindern/Prinzesschen im Walde」Sibylle von Olfers本日は少し遅い時間になってしまったのですが、本日もオンラインストアの新着更新しております。その中からこちらはオルファースのボードブック。先日もオルファースのボードブックタイプの絵本を更新しましたが、こちらはなんと「ねっこぼっこ」と「森のおひめさま」のドイツ語原書版2作品が1冊にまとまったお得な2 in 1 Bookです。判型はひと回り小さくなっていますが、オルファースの魅力はそのままに味わえるかと思います。 ただこうした「お得さ」を重視した本ですので細かい点で少し気になるところもあります。ボードブックは基本的に小さなお子様向けに作られているものなので、ページの角は角ばらないように丸角になっているものがほとんどなのですが、こちらはそう...10Sep2020news日々の絵本