ハイディ・ゴーネル

こちらは江國香織さん訳のハイディ・ゴーネルの絵本です。

E.E.カミングスの詩にゴーネルが絵を描いた「そとは ただ 春」は江國さん曰く、この一冊を訳したいがために、ゴーネルの他の絵本も訳すことになった、とのこと。

ゴーネルの不思議な雰囲気の絵と、カミングスの詩が何ものにも変えがたい魅力を放っています。



そとは、ただ、春

あたりはあまく、 どこもどろんこ

足の悪い風船売りが

口笛をふく

とおくまで、かすかな音色

エディートビルが、かけてくる

おはじきをやめて

海賊ごっこをやめて

そとは春

どこもかしこも、ぐちゃぐちゃにすてき



しーっ、しずかに

ちいさなおばけたちが

つまさきだちで、ひそひそ

こそこそ


みどりのあくま

ダンスもおどれる


くしゃくしゃ髪の、ちいさな娘が花をつむ

きんぽうげでしょ

すみれでしょ


すこしだけかなしい目をした

もう一人の娘

彼女もやっぱり花をつむ



恣意的にバラバラに、抜粋しましたが、この魅力の一端でも感じて頂けるでしょうか。


0コメント

  • 1000 / 1000